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【第5回六華ゼミ開催報告】

第5回目は、南46期 堀井亜生法律事務所代表 堀井亜生氏を講師に迎え、10月1日(金)に開催されました!

今回のテーマは、

「『迷ったらやる』を実践したらこうなった~弁護士らしくない弁護士の生き方」。

「ホンマでっか!TV」など、メディアの出演も多数の堀井氏。抜群の知名度もあり、200名近くの南高生が参加しました。

小さい頃からお笑いやバラエティー番組などが大好きだったという堀井氏。性格としてはお世話焼きタイプで、人間観察やもめごとの仲裁が得意、など現在に通じるものがあったそうです。高校時代には、すでに弁護士になる!と周囲にも話していたという堀井氏。理系、特に数学の成績がよかったことから、先生や両親から医師を勧められることもあったそうです。

「医師か弁護士か」は成績上位の南高生にはありがちな職業選択なのかもしれません。ただ、医師として働く自分のイメージはしっくりくることがなく、自分の性格などもしっかり考えた上でやっぱり弁護士、との思いを強くしたそうです。

弁護士になるという夢のほかに、東京に行くことを目標にして、中央大学法学部へ入学。念願の東京生活では、まず、「笑っていいとも!」など数多くの番組観覧に参加したり、やりたかったことをどんどん楽しんだそうです。一方で学費は奨学金、生活費は自分でアルバイトをして賄い、さらに司法試験の勉強、と一般的な大学生の何倍もパワフルな4年間だったと推察します。

当時は合格率3%の超難関、何年もかかるのが当たり前と言われていた司法試験。堀井氏は、弁護士になりたいという気持ちが誰よりも強く、自分は弁護士に誰よりも向いている、と思っていたので、いつか司法試験の方から選んでもらえる、となかなか受からなくても心が折れず、いつか受かるだろうなと前向きな気持ちでいられたそうです。

司法試験に限らず、ハードルが高いものを受けるときの秘訣は、具体的な目標を決めて、具体的な努力をすること。受からないことが当たり前、という雰囲気の中、悔しい気持ちもあったけれど先に合格した人に直接会い、アドバイスをもらった堀井氏。冷静な自己分析が合格への近道だったのでしょう。

晴れて、司法試験に合格。その後司法修習を経て、弁護士事務所に就職しますが、わずか1年で独立。当時28歳で独身、何もリスクがなかった、とのことですが、堀井氏の一貫した「迷ったらやる」の姿勢に敬服します。

独立後1年経った頃「笑っていいとも!」から突然のオファーを受けます。「出ないで後悔するより出て後悔しよう」の気持ちで臨んだ出演の日は、東京に出てきたこと、弁護士になったこと、お笑いが好きだったことのすべてがつながった記念すべき日になったそうです。

現在は8歳のお子さんのお母さんでもある堀井氏。「仕事か子育てか」の問題も、どうしたらできるのか、何はできて何はできてないのか、具体的に状況を伝え、助けを求め、自分から発信することで解決の糸口が見つかる。状況を伝えずにわかってくれない、と悩むのは時間の無駄!と心強いお言葉をいただきました。

~南高生に伝えたいこと~

 「迷ったらやる」「やり方考えてみる」「やるんだったら全力を出す」。

これを日々心掛けていたら、札幌でテレビで見ていたSMAPに実際会うことができた…素晴らしいですね。大学に受かることが目標になってしまいがちな高校時代ですが、受かった後の人生の方がずっと長いので、ぜひ時間があって選択肢が多いこの高校時代に、自分がどういった方向に進みたいのか?どういうことをやりたいのか?を趣味から掘り起こしてイメージ作りしてみてほしい、とのことです。

 

東京からオンラインの講演となりましたが、今回も熱心な南高生から質問が数多く寄せられ大盛況のうちに終了しました。

六華ゼミも半分の日程を終えました。次回は10月8日です。お楽しみに!