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【第4回六華ゼミ開催報告】

第4回目は、南46期 姫路聖マリア病院 診療部副部長 中田 貴 氏、苫小牧市立病院 歯科・歯科口腔外科 医長 村田 翼 氏のお二人を講師に迎え、9月12日(金)開催されました!

 

今回のテーマは、

「レールのない歯科医人生~描いていたイメージと実際~」

 

緊急事態宣言となり開催時間は14:40-15:50へ、来場予定だった中田氏は兵庫県姫路市の自宅からZOOMで、村田氏は南高体育館とハイブリッドな講演となりました。

 

話は決して非凡な才能があるわけではなく、自分は平凡だという中田氏の進路選択の話からスタート。小さいころから両親に大学に行け、と言われていたから、どこの大学でも行かせてもらえる、サポートしてもらえると「勘違い」していたが、現実はそうではなかった…

自宅から通えること、学費が高くないこと、浪人しないこと。一時は、高校を卒業したら家業を手伝えば?と言われ、反骨精神から3年生の時は勉強以外は何もしないというくらい突っ走って、見事北大歯学部に合格!!!いわゆる「先輩の志望校選択談」には載らないであろう、正直な志望校選択のリアルでした。

お二人とも歯科医・歯科口腔外科医としておよそ20年。基本的な治療法は大きく変わらないが、概念、材料、器具などは日々進化していて、今後もその流れは加速するだろう、とのことです。究極の治療法ともいえる、再生医療も研究が進んでいるそうですが、実現化にはまだまだ道半ばだそうです。

 

世襲・上下関係が強く、封建的といわれる歯科業界。お二人とも「見て覚えろ」、「やってみろ!」とまるで職人の世界のような指導を受けたそうですが、今後のテーマとして後輩の指導に力を入れたいという村田氏。IT技術も相まって業界自体も確実に変化しているようです。中田氏は診療の傍ら、コンサルタントとしてジム開業のサポートや、健康相談や栄養指導もオンラインでされているそうです。今後は虫歯にならない食生活や病気になりにくい体作りといったテーマにも挑戦したいと話されていました。

 

南高生に伝えたいこと

 

中田氏:「社会情勢・世論の変化を生き抜く知性と行動力を“南高生”は持っている。(そういう空気がある)南高のメンバーになったことをはやく自覚しよう。今後壁にぶつかることがあっても(必ずあります)自分で考えて、行動しよう。皆さんの能力を発揮し、社会に還元してください。」

 

村田氏:「日々の小さな選択でも、将来を決める大きな選択でも、自分で考え、納得して、自分で選ぼう。進路に正解・不正解は考えなくていい。歯医者にもアーティストのGReeeeNをはじめ、ラッパー、住職、女優など副業をしている人もたくさんいる。一つの仕事に縛られることなく、やりたいと思う事をやって欲しい。」

 

お二人から力強いエールをいただきました。

 

はじめてのハイブリッド講演となった今回は、途中音声が途切れたりなどのトラブルもありましたが、柔軟に対応している姿は、どんな状況でも不可能なことはないのだと、チャレンジし続ける南高スピリットを体現できたようにも思います。

 

次回は10月1日です。お楽しみに!