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【第3回六華ゼミ開催報告】

第3回目は、南46期 医療法人稲生会 理事長/みらいつくり研究所所長/北海道科学大学客員教授/小児科医 土畠 智幸氏を講師に迎え、8月20日(金)開催されました!

 

今回のテーマは、

「『将来の夢』が無いとだめですか? - The many sides of Life -」

 

小児科医の他、経営者、教授…と、華々しい経歴の持ち主である土畠氏。

実は、小学生のころから「自分には生きている意味がない」と負の感情に囚われていた…というのは同期の私たちにとってもショックな話でした。

そんな土畠氏、南高時代は文系科目が得意で、漠然と文系の道へ…と思っていたのを、1年生の時、担任だった美術の小林先生の「医者になれ」の一言で医学部を目指すことになったそうです。

(後日談で、卒業後医師となった土畠氏が、小林先生に「なんであの時医者になれ」って言ったんですか?と尋ねたところ、何も言わずいつもの笑顔で笑っていた、とのことでした。)

転機は大学時代。

短期留学で過ごしたアメリカ・アイダホ州ルイストンで経験した不思議な出来事、そしてその後出会う運命の女性との電撃結婚!!まるで小説になりそうな半生に、南高生も引き込まれたようです。

 

小児科医になってからも、将来を見据え、独学で経営の勉強をしたり、絵本を製作したり、映画の医療監修をしたり…と、書ききれないほど数多くの新たな道を常に切り開いている土畠氏。患者さんとそのご家族のために、そして社会のために尽力されています。

 

 

南高生に伝えたいこと

「人生には誰にでも裏の面があります。その裏の部分から目を背けないでください。人生には光が当たる部分だけではありません。影になっている裏の部分にこそ、将来につながるものが沢山あると思います。どうかその裏の部分としっかり向き合ってください。」

友人にも家族にも言えない裏の部分が「誰にでもある」、ということをはっきりと言ってくれる大人はもしかしたら少ないかもしれません。小児科医になり、かつての自分のように「自分を価値のない人間だ」と思い込んでいる子を救いたい、という土畠氏の思いを強く感じました。

 

今回も質問やアンケートにとても深い質問や感想が数多く寄せられ、南高生の意識の高さ、関心の強さが垣間見えました。

新たな視点、気づきを今回も提供できたことを嬉しく思います。次回は9月。お楽しみに!

(高校時代は剣道部部長だった土畠氏、講演後に現役の剣道部員と会話を交わしていました。)